ショッピング
セール
「折」とは
セールを示す赤い色は、心躍りますよね(笑)。
ところで、香港でよく見る「2折」などという表示。2折とは2掛け、つまり元値に対して0.2を掛けるという意味です。仮に100ドルの商品が2掛けであれば、20ドルで販売されるということになります。つまり80%引きですね。6折であれば6掛けですから40%引きという意味になります。
香港のセール時期の目安は、6月末~8月末と、12月~旧正月までです。セール開始直後は「10%OFF」「20%OFF」くらいから始まるものの、終盤になると、値引きも過激にヒートアップしてきます。数日毎に同じお店を覗いていると「50%OFF」「70%OFF」「80%OFF」「90%OFF!」と進み、更には「2つ買えば、そこから更に10%引き!」「三つ買えば、もう一つおまけ!」という具合です。
毎年、もう数日待ってみようか、そろそろ手を打とうか、とタイミングを見計らうのもスリリングな楽しみです。
買1送1
香港のありとあらゆる店でよくみかける「買1送1」という表示。これは、「一つ買うと、もう一つオマケで貰える」という意味です。英語で「Buy 1, Get 1 Free」と併記されている場合もあります。
実に頻繁にみかけるこの方法、よほど効果が高いのでしょう。セット売りにされると、お得感が醸し出されて、ついついまとめ買いしてしまう消費者心理をよく把握していますよね。
他にも「買〇〇送△△」の文字を見かけたら、〇〇を買うと△△を無料プレゼント、という意味ですから、どうぞチャンスをお見逃しなく!
スーパー
野菜売り場
香港のスーパーマーケット。写真は野菜売り場です。
さて、ここで値札の表示にご注目ください。あらかじめパックに包装されていたり、大きさも重さもほぼ同じ商品の場合は、1パックでいくら、1個いくら、という具合に値段がつけられています。
ところが、慣れない日本人にとって戸惑うのが「(毎磅)」と書いてある場合です。「磅」とは重さの単位「ポンド」のこと。つまり、重量制の量り売りで、ポンドあたりいくら、という価格表示となっているんです。イギリス植民地だった名残は、こんなところにも見られるんですね。
ポンドは「lb」とも表示され、1ポンドは0.45359237kg。だいたい500g弱、と覚えておくと便利です。
魚売り場
香港のスーパーマーケット、前回の野菜売り場に続いて、今回は魚売り場をご紹介します。
海に囲まれた香港。魚介類は新鮮なのが当たり前という感覚が強く、消費者の手に渡る直前まで生簀で元気に泳ぎ回っているのが好まれます。生簀の中から好きな魚を指名すると、店員さんが網ですくい上げ、その場で捌いてくれるのです。
パックされた切り身を買うことに慣れていると、泳いでいる姿を見ても何の魚かピンと来なかったりしますが、冷蔵ショーケースにはラベルを貼った切り身も並んでいますので、ご安心を(笑)。
お総菜売り場
香港のスーパーにある、お惣菜売り場。種類豊富な中華系おかずが沢山並んでいます。ご飯やチャーハン、焼きそばも買えますし、ご飯・麺類とおかずがセットされた、写真のようなお弁当も買うことができます。
写真は、豚ばら肉のローストと茹で野菜(ガイランという菜の花に似た青菜)のお弁当です。
日本式のお弁当だと、おかずはご飯の横。それに対して香港では、ご飯の上に盛り付けられるのが一般的です。特にあんかけ系のおかずの場合、美味しい汁がご飯に滲みて、それがまた良いのですよ♪
化粧品店
香港でのお得な買い物といえば、やっぱり化粧品。為替レートにもよりますが、日本製品であっても香港の方が安い時もあったりして、びっくりします。
新製品や品ぞろえを期待するのであればデパートの化粧品売り場やデューティーフリーのほうが確実です。でも、街中で沢山みかけるアウトレット化粧品店のほうが、値引き率的には断然お得。
有名なのはSasaですが、その他にもBONJOURやcolourmixなどいくつかの業者があり、それぞれ香港中でチェーン展開しています。業者によって取り扱い商品が異なるのはもちろんですが、同じ業者でも店舗によって品揃えが違うことが。
また、香港では化粧品各社のコフレセットを分解して、愉快なほど安い値段で単品ばら売りをしていたりもします。特にこれといった目当ての商品がなくても、色々な店舗を見比べながら、ちょっとした掘り出し物を探して歩くのも面白いですよ。
涼茶スタンド
香港の街角でよく見かけるのが、涼茶(漢方茶)のスタンド。
ちょっと風邪気味、喉が痛い、眼が疲れている、吹き出物が出来ている、などというシチュエーションのときに、道の途中にこのスタンドがあると、ふと立ち止まってコップ一杯の漢方茶を買い、その場で立ったままグビっと飲み干します。
漢方医にかかるほどでもないけれど、ちょっと体調が微妙、というときには立ち寄ってみてくださいね。
新聞スタンド
写真は香港ミニチュア展の出品作品から「新聞・雑誌の売店」。
街角のいたるところにある売店です。新聞を買うと、ビニールの手提げ袋に入れてくれて、ティッシュを一つ、おまけにもらえるというのが定番。中華料理は油っぽいこともあり、食事をすると最後にティッシュで口元を拭くのが習慣なので、香港人にとってティッシュは欠かせない日常携帯アイテムの一つです。
ちなみに、背後の壁にある漢詩のような落書きは、自称「九龍皇帝」なるおじさんが、街中のいたるところに香港政庁への不満をしたためて歩いたものです。当初は単なる街を汚す落書きとみられていたのですが、ある時から注目を集め、それ以来アートとして有名となりました。今は街から消されてしまいましたが、香港の人々の記憶には懐かしく残っている光景です。
金行
伝統的な金装飾品店。
香港の街の至る所にあり、銀行ならぬ「金行」と呼ばれています。価値が安定している金は、社会情勢の激変や物価の変動に備えるため、財産として尊重されているからなんです。
ネックレス、腕輪、指輪、イヤリングやピアスなどの装飾品の形で、婚礼や赤ちゃんの誕生、長寿のお祝いなど特別なプレゼントとして贈答されます。装飾品の形で売られてはいますが、おしゃれのためのアクセサリーというより、そもそ...も財産として買い求められるため、どれも純金です。
ちなみに、花嫁さんにプレゼントされる純金ネックレスのなかで、メジャーなモチーフの一つは、なんと「母豚と、そのおっぱいにぶら下がる子豚たち」。豚は子孫繁栄のおめでたいシンボルなんです。
漢方薬局
香港では、あちこちに漢方医の診療所や漢方薬局があり、日常生活に東洋医学は深く浸透しています。
そんな中で、とても身近な漢方薬の一つは「花旗参(西洋人参)」。解熱鎮静作用、滋養強壮作用、体液の補充を促す作用などがあるそうです。とてもマイルドなので、香港人は老若男女問わず健康食品的に普段から摂取しています。
どのくらい日常的かというと・・・
香港のカラオケ店には、ドリンクメニューの中に「参茶」「参蜜」が必ずありますが、この「参」がまさに花旗参のこと。参茶は花旗参のスライスにお湯を注したもの、参蜜とは、さらに蜂蜜を溶かして甘味をつけたものです。これを飲むと、喉の調子は絶好調!熱唱したい方に超おススメのドリンクです!
金魚屋
写真は金魚屋さんです。
中国語には「年年有餘」という言葉があります。これは「毎年お金や食べ物に余裕がありますように」という意味です。この「餘」と「魚」の発音が同じなので、魚は縁起物。ペットとして金魚などの観賞魚を飼っている人が多いのです、が・・・。
以前働いていた香港の会社では、社員の多くが各自のデスクに金魚鉢を置いて、何食わぬ顔で魚を飼っていました。しかもどんどん増殖するので、数百人いる社員の何割かがデスクで魚を飼っているのが日常当たり前の風景に。
商売繁盛につながる縁起物なので、会社からのお咎めは一切ありませんでした!
おもちゃ屋
引き続き「香港ミニチュア展」からのレポートです。写真は「昔のおもちゃ屋」。1970年代に九龍城で営業していたお店の様子を再現しています。
とはいえ、よく見るとロボコン、仮面ライダー、ウルトラマン・・・70年代生まれの私が子どもの頃に日本で馴染んでいたキャラクターばかり!他にも、同年代の方にはきっと見覚えのある懐かしいおもちゃが沢山ありますね。
日本の漫画やアニメの影響が当時から強かった香港の人たち。子ども時代の想い出に共通点を見つけて、会話を楽しんでみましょう。
市場(街市)
「香港ミニチュア展」の写真から。「生きた家禽を売る店」です!
香港のあちこちにある生鮮市場。その中には八百屋や魚屋などが軒を連ねており、家禽屋さんも入っています。そして、以前はこのように生きたまま檻に入って陳列されていました。その場で主婦(写真ではなぜか床に転倒w 確かに香港の市場の床は濡れて滑りやすいのでご注意を!)がお気に入りの鶏さん...をご指名、市場でぐるっと買い物して、戻ってくるころには食肉の状態に・・・。生簀の魚を捌いてもらうのと同じ感覚でしょうか。
近年では鳥インフルエンザの流行で、生きたままの家禽を扱うお店はかなり減ってしまい、今となっては懐かしの風景です。
八百屋
引き続き、「香港ミニチュア展」からレポートします。
こちらは「路上の露天商」の八百屋さんです。
香港の八百屋では、量り売りが一般的。欲しい野菜を1個から、葉物なら一掴みから買うことができるので、必要なものを過不足なく入手できて経済的です。
ちなみに、大根は「蘿蔔」といいます。そして人参は「紅蘿蔔」。つまり、人参は「赤いダイコン」というわけですね。・・・って、色の違い?!
生簀から注文する海鮮料理店
香港と言えば新鮮な海鮮料理!特に、西貢や鯉魚門と言われる地域では、このような海鮮料理店が軒を連ねています。生簀から食べたい魚介類と調理法を指名して、その場で料理してもらうのです。
それにしても、このミニチュアとてもよくできていて感心しますよね。ちなみに、この中に、日本人から見たら「え?これも食べるの??」と思う食材が・・・
なんと、「カブトガニ」!
私が子どもの頃は理科の教科書に「生きた化石」として紹介されていて、『学研の科学』の付録に飼育セットがついてきた記憶がありますが・・・。食べるものだったのか!
※写真中央よりやや左、ふぐの右隣の発泡スチロール箱の中に見えるのがカブトガニです!