箸のマナー

香港のレストランでよく見かける、黒と白のお箸。


これは、黒い方が自分用、白い方は取り箸です(といっても、テーブルマナーに大らかな香港では、逆に使っていてもOKですので、ドキドキしないでくださいね)。


以前の香港では、取り箸はそれほど使われませんでした。それが変化したきっかけは、2003年に流行したSARSです。大皿料理を皆でシェアする中華料理で、ウイルスの経口感染を防ぐための方法として一般に浸透しました。


ところで、この写真のように、お箸は日本と違い縦に置きます。長さは日本のものより長く、先端はそれほど尖っていません。初めは若干の違和感を感じるかもしれませんが、慣れれば使いづらさは感じません。


ちなみに、日本に持ち帰った香港のお箸をお客様に出したところ、どれだけ手が大きいのかとびっくりされたことがあります(笑)。もちろん、長さの違いは手の大きさの違いではなく、日本のように一人づつ目の前に置かれたお膳で食べる文化か、中華のように大きな円卓上に並ぶ大皿に箸を伸ばす文化であるかの違いでしょう。