皮蛋痩肉粥(ピータン入り豚肉粥)

ヘルシーな朝ご飯の定番といえば、やはりお粥でしょうか。写真は、皮蛋痩肉粥(ピータン入り豚肉粥)。「痩肉」とは、脂肪の少ない赤身の豚肉のことです。

 

米粒が溶けてポタージュ状になるまでトロトロに煮込むのが広東式のお粥。貝柱や鶏などのダシの効いたスープで炊いたお粥は、それだけでも旨味たっぷり。

 

メインの具その1はピータン。お玉でかき回すどんぶりの底から、ゴロゴロ・ザクザクとピータンが顔をのぞかせる瞬間を目にしただけで、ピータン好きには堪りません。


具その2は豚肉。削ぎ切り又はこま切れ肉の表面には小麦粉や片栗粉がまぶしてあるので、お肉の旨味が逃げず、噛むとふっくら、中はジューシーです。

 

トッピングの青みには、野蒜。野蒜は香港では簡単に手に入りますが、日本で試すならアサツキやワケギで代用可能でしょう。また、野蒜の代わりに香菜でも非常に美味しいです。

 

そして、からっと揚げたワンタンの皮や油條と呼ばれる中華揚げパンをトッピングしていただきます。

 

ドロッとポタージュ状のお粥、ピータンと豚肉の味わいのある柔らかな歯ごたえ、ネギや香菜のシャキシャキした食感と香り、そしてクリスピーなワンタン。シンプルながら、これらの要素が揃って奏でる味のハーモニーは、まるで室内楽の調べのようです!