旧正月の植物

旧正月につきものの植物といえば、金桔(金柑)、桃花、水仙。

 

それぞれのもつ意味合いについては諸説あるようですが、金桔(金柑)の「桔」の字は、平安大吉の「吉」と発音が同じため、縁起がいいとされています。黄色くて丸い姿も金のようで、財運向上を象徴しているかのよう。これでもか、とたわわに実った鉢植えに、真っ赤なお年玉袋をビラビラと貼り付けて飾ったりもします。

 

桃の花には二つの意味が込められていて、一つは「大展鸿图(=事業が発展しますように)」。「图」が「桃」と同じ発音です。また、良縁をもたらすとされています。大きな枝を買ってきて壺に挿し、ダイナミックに飾ります。同じくお年玉袋をビラビラと貼り付けます。

 

水仙は「仙」の字に吉祥の意味が込められているとか、純潔さの象徴とか、良い香りが幸せを運んでくれるとか言われます。丸い鉢に何本かの水仙を同時に咲かせ、ぐるっと赤いリボンを茎に巻きつけた状態の鉢植えが出回っています。

 

お正月前には花市も立ち、上記以外にも牡丹・百合・菊・蘭など、それぞれに願いを込めた様々な花が出回るなど、文字通り「開花富貴(花が開くように、富に恵まれる)」を象徴するように賑わう季節です。

 

ちなみに、写真は香港ミニチュア展に出品されていた模型ですが、まるで本物のようですよね!