香港人の生活
湿気対策
薬
食べ過ぎの薬
香港のドラッグストアで売っている薬。食前または食後に服用すると、油や澱粉質、糖分の吸収を防いでくれるそうです。
左から「宴会で食べ過ぎた時」「鍋料理の時」「バーベキューなど焼肉の時」用です。どれも香港の日常に頻繁にあるシチュエーション。
ちなみに、お酒はあまり飲まない香港では、飲み過ぎ用の薬はなかなか見つかりませんのでご注意を。
香港家庭の常備薬「白花油」
香港から持ち帰るお土産品。現地仕様のものだと日本人には味の好みや使い勝手が微妙だったりするものも多く、とても悩みますよね。私もいろいろ試してきましたが、その中でも親戚中から喜ばれて、いまだにリピートして頼まれるヒット商品をご紹介します。
写真は「白花膏」。「白花油」という商品はどこの香港人家庭にも常備されている万能薬ですが、その成分が入って使いやすく軟膏状になったものです。鼻詰まり、虫刺され、やけどなどに、さっと塗るだけでみるみる楽になります。
街中のドラッグストアで簡単に買えますし、プチプラながら喜ばれ、小さくて軽いので、お土産品には高ポイントです!
銀行(HSBC)
香港の主要銀行、HSBC。海外からもオンラインバンキングでアクセスできて便利です。ただ、セキュリティ管理についての条例が厳しくなったり、銀行側もシステムをどんどん進化させているので、その変更についていくのが大変です(^_^;)
写真はセキュリティ・デバイス。パスワード以外に、毎回このボタンを操作し、表示される番号を入力してログインします。また、少し複雑な手続きの際にも、このデバイスを操作して番号を入力するように指示されることも。
慣れてしまえば問題ないのですが、久しぶりにログインすると、そのたびに制度が変わっていて戸惑うこともしばしばです。また、システムのエラーかどうかわかりませんが、指示どおりに操作しているはずなのに、なぜかうまくいかないことも。
どうしても対処できなくて困った、というときには画面の問い合わせフォームから「〇〇で困っています。電話ください」とメールすると、一両日中くらいに香港から電話をかけてきてくれるので、直接相談してみるといいですよ。何時間も格闘した割に、一本の電話であっけなく解決することもあります。
公園での過ごし方
中国将棋
香港の公園で、おじいさん達が集まっている一角があったら、まず間違いなく、中国将棋に興じていらっしゃいます。
街角のいたるところにある公園は、子どもからお年寄りまで憩える遊具があり、その一つに、このような石の将棋盤が設置されていることがほとんど。ここに、持参した駒を持ち寄って将棋を打つんですね。
写真は、子ども達が去ったあとの公園。かわいい木の実は、将棋の駒代わりかな?
足裏マッサージ
香港の公園でよく見かける一角。小石の敷き詰められた道に、手すりがついています。これはいったい何でしょうか?
答えは、「足裏マッサージ」専用コーナーなんです!
この道の前で靴を脱ぎ、裸足になって小石の上を端から端まで歩きます。大した距離ではないのですが、途中でギブアップしてしまう痛さです。一般的には、健康志向のお年寄りに多く活用されています。
若い女の子が裸足になって歩き始めたものの、途中で痛~いと悲鳴を上げ、隣にいた彼氏におんぶしてもらう、という微笑ましい光景が見られたりもします。本来の健康促進とは違う、巧みな活用方法ですね(笑)。
散歩のお伴
横断歩道を渡る男性が手に持っているものは、いったい何でしょう?答えは、「鳥籠に入った小鳥」です。鳥籠に白いカバーがかけられているので、中にはペットの小鳥が入っていることがわかります。
平地の面積が狭いために、高層集合住宅が一般的、かつバルコニーのないマンションがほとんどな住環境である香港。犬や猫を飼うことは簡単ではありません。そこで昔から、小鳥や観賞魚を飼う人が多いようです。
面白いのは、それぞれ自慢の小鳥を鳥籠ごと連れて歩くこと。特にご年配の方の中には、山や公園でのお散歩や、早朝の飲茶楼などに連れて歩く方がいらっしゃいます。
とはいえ、最近ではあまり見かけなくなった、少し懐かしい光景です。
民間信仰
エレベーターの階数表示
一見、普通のエレベーター。ボタンを下から上に順番に見てください。G、1、2、3、3A、5・・・そう、4がありません。
4階のことを「3A」と表記しているのは、「四」と「死」の発音がどちらも【セイ】であるためなのです。
日本語でもこの二つは発音が同じなので、電話番号やナンバープレートなどで4は避ける傾向にありますが、香港では階数表記まで真面目にこだわります。
ちなみに、Gとはグランドフロアのこと。イギリス植民地だった香港では、日本でいう一階はG、二階から1、と数え始めます。
イギリス式と中華式。二つの文化がエレベーター内でも巧く共存しているところが面白いですね。
おしおき
例えば、職場で嫌がらせをしてくる同僚や、迷惑な隣人、嫌いな客などに対して、どうしても腹の虫が治まらないような時には、自分で相手に直接仕返しをするのではなく、この儀式で密かに”おしおき”し、留飲を下げるわけです。
儀式を取り仕切るのは、お仕置き専門職のオバサン達。立派なプロフェッショナルです。コーズウェイベイの陸橋下にお風呂の椅子を並べて、商売をしていらっしゃいます。
お仕置きしてほしい相手の名前を紙に書いてオバサンに渡すと、お仕置きの呪文を唱えながら、手に持ったスリッパで「パコーンパコーン」とその紙を叩いて、相手を叱ってくれるというもの。真面目に相手を呪っている(?)のかもしれませんが、眺めていると、どことなくユーモラスなのです。とはいえ香港人は大真面目。「あなたのこと、打小人してもらったから」と相手に告げることは、香港では犯罪なのだそうです。あくまでも、自分の中のストレスを処理する密かな方法なので、呪いの悪用は禁物。
純金アクセサリー
純金をプレゼントするのは身内同士や、それに準じるほど親しい関係性のとき。
さて、赤ちゃんの誕生祝としても純金のアクセサリーをプレゼントする習慣がある香港。
写真のペンダントトップは、家族のように親しくしている香港人の友人が、私の「香港永住権取得」をお祝いしてプレゼントしてくれたものです。
友人曰く、「普通は生まれたばかりの赤ちゃんにプレゼントするの。あなたも香港人として生まれたばかりだから!」とウインクとともに手渡してくれました!
香港人のお友達から純金をプレゼントされたら、「身内のように大事に思っている」というメッセージが込められているということ。嬉しさも倍増ですね。
親日度合い
日本のお菓子
香港人は、日本のお菓子が大好き!日本のお菓子専門店があちこちにあります。パッケージが可愛くてきれい、味が美味しい、というのが人気の理由。
とはいえ、必ずしも全部が日本からの輸入品というわけでもなく、日本のメーカーが海外マーケット向けに製造しているものだったり、中には日本のお菓子もどきな怪しい品々もあったりするのですが・・・まぁ、総じて日本のお菓子に対するイメージがとても良く、歓迎されているのは嬉しいこと。
写真は、香港のスーパーマーケットで特設されていた日本各地のお菓子コーナー。
ちなみに、私の周りの香港人達に人気の日本のお菓子トップ3は、白い恋人、東京ばな奈、豆源の豆菓子です。
かわいい
香港人は、日本のキャラクターも大好き!写真は、チムサチョイという繁華街にあるショッピングモールの一角にクリスマス時に特設された、リラックマコーナー。皆楽しそうに写真撮影をしています。
ドラえもんやキティ、トトロなどの不動の人気はもちろんのこと、日本では比較的マイナーと思われるキャラがなぜか流行ったりすることも。
面白いのは、香港人は割と男女問わず、可愛いもの好きなこと。日本だと女子向けと思うようなグッズを、男子が使っていたりすることもあります。香港人へのお土産を選ぶ際には「かわいいかどうか」もポイントです!
コンビニのプロモーション
香港でも「くまモン」は大人気! 「KUMAMON」または「熊本熊」として広く知られています。
コンビニのサークルKでは、新聞か雑誌を買った人にポケットティッシュをプレゼントしてくれるのですが、この写真を撮影した時期は、そのティッシュのパッケージが「くまモン」でした。そして、中にはおまけの熊本観光カードがついているそうです。
ティッシュは4種類、カードは20種類。コレクターの心を掴みますね!
回転寿司のプロモーション
香港で人気の回転寿司チェーン、元氣寿司。そのプロモーションがすご過ぎる!
写真は店頭のポスター。「GENKI伝」?
実は、日本人俳優&日本ロケのミニドラマをネット上で毎週放送しているんです。主人公の女の子が、頑固な親方のいる寿司屋に弟子入りするというストーリー。
毎話40秒前後の短編ながら、寿司の食べ方や美学だけでなく、さりげなく「壁ドン」など日本のトレンドや恋愛ドラマ要素もコンパクトに網羅されていて、毎回目が離せません。日本通の香港人がますます増えそう!
子どもの絵
幼稚園から水墨画
駅構内に展示されている、近所の幼稚園生達の絵画作品。この年齢から水墨画に親しんでいるとは流石ですね。
パンダのバリエーションが、なんとも可愛らしくて癒されます。
書道大会
香港の子ども書道大会での一コマ。日本のそれと違い、書く文字の指定はあるものの、お手本の提示は無し。そのため、子どもたちそれぞれの個性が紙面一杯に踊る、素敵な作品が沢山生まれました。
写真は、その中でもひときわセンスの光った作品。和平の和の字の右側、口が歯をむき出した笑顔になってる!しかも、最後の句点の○が太陽になって輝いてる!