軽食
香港流洋食のメニュー
写真は、香港で典型的な洋食を出してくれるカフェのメニュー。漢字の部分だけを目で追うとかなり意味不明。なぜならば、発音の近い漢字で英単語を表記しているからなんです。「多士(とーしー)」でトースト、「芝士(ちーしー)」でチーズ、「士多啤梨(しーとーべいれい)」でストロベリー、ってな具合。
パン
「西餅」とは西洋のケーキ、つまりベーカリーを指します。
写真は、香港中いたるところにチェーン展開している大手のパン屋さんです。
全体的に生地は甘め。食感・風味ともに、私達が日本で慣れているパンとは微妙に違います。
私のおススメは「菠蘿包」。菠蘿はパイナップルの意味です。といっても、パイナップル成分は入っておらず、日本のメロンパンのように、表面にクッキー生地をかけて焼いてあります。その様子がパイナップルの表面のように見えるという外見から名づけられました。メロンパンより、表面のクッキー生地はもっとサクサクとしています。
日本のメロンパンにもバリエーションがありますが、概して甘い菓子パン系ですよね。それに対して、こちらは甘い系からおかず系までカバーが広く、ココナッツが入ったものや、餡子入り、焼豚入りなどがあります。また、温めた菠蘿包の真ん中に切り込みを入れて、厚切りバターを一切れ挟んだ「菠蘿油」は、香港人の定番おやつです。
下午茶の習慣
香港での「おやつの時間」は、「下午茶」。「下午」は日本語の「午後」のこと。直訳すると午後のお茶、の意味です。
まさに日本でいうおやつの時間帯、ちょっと小腹の空いた午後3~4時前後くらいに軽食を食べる習慣のこと。定番メニューは写真のようなトースト(写真ではピーナッツバターが挟んであります)や、チキンウィング(手羽先や手羽元)、ポテト、サンドウィッチなど。それにミルクティーやレモンティー、コーヒーやコーラ、レモン水などの飲み物がセットになります。飲み物だけ注文するのもOKです。
オフィスでは、誰かが「今日の下午茶は私のおごりよ~」と言って、部署の全員に御馳走することがよくあります。この一声をきくと皆から歓声があがります(笑)。さっそく注文を取りまとめて、近くの軽食店に電話でオーダーし、オフィスまでデリバリーしてもらうのです。
ちなみにこの「下午茶」、「Afternoon Tea」と直訳するのは誤訳といってよろしいかと思います(笑)。